極上恋慕~エリート専務はケダモノでした
「まさか、夜のことまでは、言ってないよね?」
声を潜める環に、万佑は驚いて固まってしまった。
「もしかして、話したの?」
「ち、違っ……私はっ」
「今、正直に言ってくれたら許してあげるけど?」
耳にキスをされ、清潔感のある香りがさらに強く感じられる。
意識せずとも夜の時間を思い出してしまって、万佑は熱くなった顔を隠すように目を伏せた。
「あれこれ話した?」
「そっ、そういう時のことは、誰にも話すつもりなんてないです。……私だけの、秘密にしたいから」
本心を告げると、環が少し離れた。
だけど、なにも言わない彼が気がかりで、万佑はそっと視線を上げていく。
「万佑、ごめん。今すぐ押し倒したいくらい、かわいすぎて……ちょっと参った」
「えっ!?」
「ねぇねぇ、環くん! この日本酒にするわねっ!」
タイミングよく、一升瓶を持ったミミが戻ってきて、環は苦笑いでごまかした。