極上恋慕~エリート専務はケダモノでした
帰りに万佑の自宅に寄って、宿泊のための用意を持ってから、環の自宅にやってきた。
「万佑は、俺を独占したいと思ったことはある? 一緒に暮らしたいとか、ここから帰りたくないって思ったことは?」
「えっ!?」
「俺はね、いつだって万佑をひとり占めしたい。一緒に暮らしたいし、ここに囲ってしまいたいくらいだ」
リビングに入るなり、唐突に想いを吐露されて、戸惑いを隠せなかった。
会社では他人行儀を貫き、お互いにデートよりも仕事が優先。
社会人同士だから仕方ないことだとしても、ふたりの時間が限られているのは切ないと、常々思ってきた。
火傷しそうなほどに熱い彼の想いは十分伝わっているし、結婚だって真剣に考えている。
(私も環さんも、きっと同じような気持ちなんだと思うけど……)
だけど、万佑はなにも言えずに佇むばかり。
見かねた環は、そっと彼女を抱きしめ、やわらかな髪に唇を寄せた。