極上恋慕~エリート専務はケダモノでした

 ――10月も下旬になり、社内では恒例の社長賞の発表当日を迎え、万佑たち新プロジェクトチームの面々は、広報部長と共に社長室を訪れていた。

 社長賞は個人やチームが毎月評価され、1年で最も優秀な成果を残せば、年間の社長賞が贈られる。
 副賞は、個別に臨時のボーナスが支給され、祝勝会の代金を会社がすべて負担してくれる大盤振る舞いだ。

 社長賞受賞の基準は、ブルーメゾンの社員にふさわしい行動をとり、大きな成果をあげたかどうかの一点。
 主体性や目標達成に向けた新しい取り組みがあったか、チームワークはどうだったかなどを平等に評価し、葛城や各役員の意見を持って決められる。


「きっと大丈夫よ。清家さんも入ったばかりなのに、頑張ってくれたし」
「そうですか? いい結果だといいですけど……」

 部長だけが入室を許され、廊下で戻りを待つ間は期待しつつも、この数カ月を振り返ってばかりだ。
 プレゼンで社長は褒めてくれたと聞いているけれど、他のプロジェクトチームだって、必死に頑張っているのだから、もっとやれることがあったのではないかと考えてしまう。

< 265 / 276 >

この作品をシェア

pagetop