極上恋慕~エリート専務はケダモノでした

「失礼いたします」

 挨拶をして出てきた部長の表情からは、結果が伺えない。
 万佑は固唾をのんで、見守った。


「おめでとう。新プロジェクトチームが受賞しました」

 報告に手を取り合い、女性社員とは抱き合って喜びを分かち合う。
 まだ動き出したばかりのプロジェクトを大成功させようと、万佑も気を引き締めた。


「お疲れ様」
「あっ、永縞専務! お疲れ様です。今、発表があって……」

 専務室から出てきた環に、居合わせた全員が挨拶を返し、喜びを伝えようと歩み寄る。
 環はプロジェクトに名を連ねているため、今回は評価に参加しなかったが、ひと足先に葛城から報告を受け、廊下から万佑の喜ぶ声が聞こえたので出てきたところだ。


「おめでとう。まだまだこれから、一緒に頑張っていきましょう」

 環の言葉に、チームの結束が一層固くなった。


「早速だけど、清家さんちょっといいですか? 今後のことで相談があります」
「……はい」

 環に誘われ、役員室フロアの特別応接室へ通された。

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