極上恋慕~エリート専務はケダモノでした

 普段入ることのない特別応接は、本革張りの立派な応接セットがあり、続き間で給湯室も設けられている。
 大きな窓からは東京の景色が見えて、とても開放的な部屋だ。
 テーブルを挟んで環と向かい合って座るソファも、ふかふかで座り心地がいい。


「おめでとう。よく頑張ったね」
「ありがとうございます。専務のご指導のおかげです。今後もよろしくお願いいたします」
「こちらこそ、公私共々よろしく」

 意味ありげに甘く微笑まれ、万佑は一瞬で頬を染めた。


「今夜は俺の部屋に帰ってきて。話したいことがある」
「……はい、かしこまりました」

 迷うことなく返事をすると、彼は嬉しそうに笑って見つめてくる。


「な、なんですか?」
「ん? かわいいなぁと思って。万佑が俺の恋人だなんて、夢みたいだ」
「専務、ここは会社です。恋愛で浮かれている場合では……っ!!」

 長い腕が伸びてきて、万佑の左手を取る。
 そして、おもむろに甲へくちづけた。


「浮かれたくもなるんだよ。万佑が愛しくてたまらないんだから」

 環は小さく微笑み、先に万佑を応接から出すと、ふぅっと息をついた。

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