極上恋慕~エリート専務はケダモノでした
ジャケットを脱ぎ、ネクタイを緩める。
腕時計とカフスを外し、ローテーブルの上に置いた。
(夕飯、食べないで待っててくれてたんだな。本当、悪いことした)
ふわりと漂う匂いに、空腹が刺激された。美味しい万佑の手料理を知っている身体は素直だ。
今すぐに食べたいところだが、彼女よりも先に手をつけるわけにはいかないし、起こさずにかわいい寝顔をもう少し見ていたい気もする。
(結婚したいなぁ。すぐにでも籍を入れたいところだけど、万佑の気持ちが決まらないことには)
本当は、今夜改めてプロポーズをするつもりでいたけれど、空回りしてしまった。
環は呟きながら、愛しい彼女の寝顔に、そっと触れる。
やわらかな頬、ツンとした鼻先、形のいい額。
恥ずかしいと赤く染まる耳、キスに慣れていない唇……。
「万佑、愛してる。結婚してくれませんか?」