青の瞳に映るのはーー
顔に出てないけど、俺だって内心焦りまくりだ。
「キスシーン?聞いてないんだけど」

「うん、だから今言ったし」

本当、藤は普通の女子とは違う。
まあ、だからこそ廉が惹かれたんだろうけど……。

「大丈夫よ、振りだからっ。
内藤くん、マジでしたら目黒くんに命、狙われるからね」

内藤を見たら、台本持ちながら固まってるし。
イケメンが台無しだ。

「私…大丈夫だよ。
振りだからっ」

振りね………。

「あ、振りだけど唇のすぐ横にはキスして貰うからね。その方がマジな様に見えるから」

本当、劇とか………最悪だ。

「じゃあさあ、三人で劇の練習しててね。
絡み多いから‼あたし、用あるからまたね‼」

マジかよ。
「えっ‼梓っ、待ってよ‼」

美心の止めも虚しく終わった。

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