先輩の彼女にしてもらいました
第2体育館の入口で半分、体を隠しながら、彼女がこちらを見ていた。

あの、大きな胸の一年の女の子、名前は知らない。

あの様子だと、こっそりのぞいていたんだろうな。

「先輩、俺今すぐ消えますから、絶対あの子のこと、落としてくださいよ」

「あ、おい武田」

武田は、俺に耳打ちして第2体育館の反対側の出口から走ってでていってしまう。

おーい、武田、2人きりにしないでくれよ。

なに話したらいいんだよ。どうしたらいいんだ。

いやいや、あんな1年女子1人にひるんでいてどうする、橘つばさはバスケ部一のエースだぞ、堂々としろよ、俺。

「君、なにしてんの?1年生?」

走って彼女の元へ駆け寄り、顔は多分、爽やかに笑えていたと思う。

「は、はい」
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