先輩の彼女にしてもらいました
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「なんで?どうしてだよ。もっかい言ってよ。すずなちゃん」

柔道部2年の海江田さんは、長身だが、ぼてっとした体を揺らしながら私に詰め寄ってきたので、一歩あとずさりした。

海江田さんは短髪で、目が細くてあっさりした顔立ちだけど、とにかく汗っかきのようで、額にびっしり汗がにじんでいる。

「あ、だから私、彼氏いますからお付き合いはできません」


「そんな、バスケ部の奴なんてやめときなよ。あいつら、女たらしばかりって有名な噂知らないの?」

バスケ部と聞いて、ドキリとした。だってつばさ先輩のことは、この人には言ってないはず。

屋上の扉を少し開けて、時田くん達がこちらをみていた。

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