先輩の彼女にしてもらいました
そちらを背にしている海江田さんからは見えないけれど、私からは見えているので、ハラハラしてしまう。

今にも、時田くんが飛び出してきそうなのを沙織ちゃんが、必死で制止しているようだったから。

時田くんが、早く逃げろって合図しているけれど、そんなに簡単に、この場を立ち去れない。

「バスケ部の人じゃありません」

「でも、毎日、放課後第2体育館に通ってるよね?俺見たよ。あの目立つ人とイチャイチャしてたよね?」

「イチャイチャって」

私はカーッと顔から火がでそうなくらい熱くなる。

なんでこの人、私の行動しってるの。どこかでつばさ先輩といるとこを見られたのかな。

ってなんか、まるでこの人ストーカーみたい。
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