先輩の彼女にしてもらいました
そっちへ、行きたいんじゃないの私。

もう、行きたくないよ。どこにも。

もうなんにも、いらないよ、私には。

「先輩がいたら、いい」


「どうして?」


優しい声がして、私の頬を撫でる大きな手の感触。


「代わりに飛んでくれる・・高く」


そうだねって寂しそうな小さな相槌が聞こえたような気がした。
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