先輩の彼女にしてもらいました

ハッとして、目を見開いた。

白い天井とびっくりしている沙織ちゃんの顔が見えた。

保健室のベッドで寝かされていたようだ。

「だ、だ、大丈夫?すずなちゃん、凄い怖い顔してる」

眠っているのかと思っていたら、いきなり目を大きく見開いた私があまりに、ホラーチックだったようで沙織ちゃんを驚かせてしまったようだ。

さっきの夢のせいで、かなり怖い顔をしているのかも、笑わなきゃ、沙織ちゃんに心配かけちゃいけない。

「今、つばさ先輩がカバンとってくるって言ってたよ。あと飲み物買ってくるって。すずなちゃんミルクティーが好きだからって伝えといたよ」

「どうして先輩がカバンを?」

「すずなちゃんを家まで送ってくれるって、先輩が」
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