先輩の彼女にしてもらいました
「うん、じゃあ、アキちゃん、吉木くん」

私は手を振って、またぎこちなく笑顔をつくる。アキちゃん達が何事もなく立ち去ってくれて、緊張の糸がようやく切れたようだった。


2人の後ろ姿をぼんやり見ていると、先輩が私の頭をポンポンと優しく叩いた。

「いこっか」

「うん」

先輩は何も言わずに、無表情で私の手を引いて歩く。

私は、どっと疲れが襲ってきたような気がして、また頭がクラクラしてきた。

うちの社宅に着くと、先輩が握っていた手を離して私のカバンを手渡してくれた。

「じゃあ、ゆっくり休んでね」

「うん、ありがとう先輩、ごめんなさい」

「どうして謝るの?大丈夫だよ」

先輩は、困ったようにちょっと微笑する。

「うん」


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