先輩の彼女にしてもらいました
やってやろうじゃんかよ、男と男の対決を。

「佐原、高田、いくぞっ、いいか俺に全部パスをまわせ。おまえらじゃ3年の相手は無理だ、時田をマークしろ」

「は、はいっ」

なぜか、佐原と高田は、顔面蒼白だ。大変なことに巻きこまれたと思っているんだろう。

「大丈夫だ、おまえらは遊んでいるつもりでいろ、俺が全部やってやっから、俺が得点とるからさ」

後輩2人の背中を安心させるようにバンバンと叩いた。

ピーッ

試合開始のホイッスルが鳴り、ボールが早くも岳に奪われる。

俺は青山のマークにつく。

岳がセンターライン手前で時田にパスを回すのを見計らって、俺は動きだす。

時田がドリブルしているのを難なく奪い、素早くゴールを決める。
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