先輩の彼女にしてもらいました
先輩が、急いで追いかけてくるけど、私は上り坂なのに勢いがつきすぎて止まれない。

無理に止まろうとしてつんのめって、転びそうになった。

その時、両肩を後ろから掴まれて支えられる。

だけど、体制が上手く立て直せなくて前のめりに体が崩れおちる。

足がもつれて、もうダメだ。転ぶー。

「ギャー」

「わー」

体ごと宙に浮くのがわかって、目をつぶってしまっていた。

ゴトンって音がして、ゆっくり目を開けると、地面に仰向けに寝転がっている先輩の胸に突っ伏していた。

「イタタタ、大丈夫?蒼井さん」

「うん」

放心状態で、答える私は何が起きたのかわからなかった。

「どこも、怪我していない?大丈夫?」

上半身だけ、起き上がった、先輩はオロオロしながら私の足や腕を確認している。


< 84 / 450 >

この作品をシェア

pagetop