響くんとは付き合いません!!



「どうって……」

「アイツが好きなのか?」

「いえ、決して…ないです…」



早瀬くんにお説教をするつもりだったけど…。

なんで私、逆にお説教されてるんだろう…。



「お前が他の男と話してたら、すげぇムカつくんだけど」

「いや、話したくて話してたわけじゃ……」

「なに話してたの?」

「えと……放課後に話したいことがあるって……言われただけです…」



私の右腕を掴む手の力がまた少し強くなった。

眉間にきざまれたシワも、ますます増える。



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