響くんとは付き合いません!!
「はぁ?アイツのところなんかぜったい行くなよ」
「え……でも…」
無視をするのはかわいそうだ。
クラスメイトだし、挨拶程度の会話を交わす関係だし。
「でも、じゃねぇ。行くなっつったら行くなよ!」
「……」
「わかったって言わねぇと、またいじわるな俺になるけどいいんだな?」
眉をしかめたままの顔が、ぐっと近くなる。
熱を帯びた顔を思わず逸らした。
だけど逃がさないとでもいうように。
早瀬くんの左手が私の頬にふれて、顎の下にまわる。
くいっと顔をあげられると、逸らしたはずの視線がまた重なった。