響くんとは付き合いません!!
「ま……待って」
いくら恋愛経験がないとはいえ。
早瀬くんが私にこれから何をしようとしているのか、それくらいのことはわかる。
「アイツのところに行くなら、今すぐお前の口を塞ぐからな」
「だ……だめっ」
「どっち?行くの?行かないの?」
「待ってってば……っ」
「昨日みたいな軽いキスじゃすまさねーよ?もうやめてっつっても、やめねーからな」
私の顎に添える手を離すことなく、微笑んだ早瀬くんはまるで悪魔だ。
泣きそうな顔をする私を見て笑う、悪魔のような人間だ…。
「い……行き…ません…」