響くんとは付き合いません!!
じわじわとこみあげてきた涙が、ぽろりとこぼれ落ちる。
もうこれ以上、2人の会話を聞きたくない!
仰向けだった身体をぐるんと反転させ、布団を頭の上まで被った。
「冗談だよ、バーカ。もうさっさと教室戻れ。俺は眠たいんだよ、邪魔すんな」
「んもーっ、なによぉ!ひーくんのバカ!嫌い!」
シャッ、とカーテンが勢いよく開く音がする。
そのあと、タタタッと床を蹴る音がしたから、ここちゃんは保健室を出ていったみたいだ。
なんだ……冗談で言ったのか。
響くん、本当にこの場でここちゃんを抱くつもりなのかと思ってた。