響くんとは付き合いません!!
ムッと唇を尖らせた響くんの頬が、ほんのり赤い。
響くんが、私のこと見てただなんて。
ちっとも気がつかなかった。
見られてたんだと思うと、伝染したかのように私の頬もさらに熱くなる。
「風邪か…?どーせお腹出して寝てたんだろ?」
「たぶん…。でも、お腹は出してませんよーだ。私、寝相悪くないもん」
2週間ぶりに響くんと会話をした。
だけど驚くほどすんなりと、言葉を交わせる。
気まずいと思う以上に、話せて嬉しいって気持ちが勝ってしまったから。