響くんとは付き合いません!!



「きゃーっ!可愛いーっ!やばい!」



ガラス張りのパンダ舎には、岩の上で座っているパンダ。

木陰の下で笹の葉を食べているパンダ。

たくさん集まる見物人に興味を示し、人のそばに行ってはウロウロ歩き回って落ち着きのないパンダの3頭がいた。



「よかったな。ずっと見たかったもんが見れて」

「うんっ!すっごくすっごく嬉しいですっ!」



響くんに明るく笑いかけると、優しい笑顔が返ってくる。



「満瑠が笑ってくれて、俺も嬉しい」



ぽんぽん、と頭を撫でられると、すぐさま身体が反応してしまう。

胸の鼓動がはやまり、顔の熱があがる。



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