はつ恋の君をさがしてる
無言の車内がかなり気まずい…
これは?
何か言わないといけないんだろうか?

隣をそっと横目で確認してみれば、真っ直ぐ前を見て運転に集中している高嶺さんの横顔が見えた。

う~ん。
なんか話しかけずらいなぁ。

私は仕方なく視線をもどす。

車は迷いなく目的地を目指しているようだが、それがどこなのか?私にはわからない。

でもまぁ、病院なんだよなぁ……。

基本的に病院は苦手だ。
苦手って言うよりもキライなレベルだと思う。

とにかく病院は鬼門。

両親が亡くなったのも、祖父母が亡くなったのも病院で、もちろんお医者さんは懸命に治療にあたってくれたし、お医者さんに責任はない。

パパだって医者だったし。

でもやっぱり苦手。

だから施設を出て一人暮らしを始めてからはまったく病院には行ってない。

風邪くらいは寝てればなおるし、今日のケガだってバンソーコーでも貼っておいたらオッケーくらいの感じなのに……

本当に病院行かなきゃいけないのかなぁ~

「ダメだ。」

ほへぇ?
あ…もしかしてこころの声が駄々漏れだったか?
しまった。

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