はつ恋の君をさがしてる
「化膿したらどうすんだよ!ちょっと消毒するだけだから、少しくらい我慢しろ。」

うっ。

あれ?

ちょっと待って?

私は病院キライってことまで口にしたっけ?

疑問符だらけで思わず隣を見れば、高嶺さんは前を向いたままで笑っていた。

なんで笑う?

ちょっとムッとして頬を膨らませたら、赤信号で止まった高嶺さんにさらに爆笑された。

ヒドイ。

「さっき親父から聞いたんだよ、お前病院が超怖いらしいな?」

「違います!怖い訳じゃなくてキライなだけです!」

必死に抗議してみたが、高嶺さんは笑って頷くだけで絶対理解してない!
怖いとキライは違うのに!!

信号が青になり、再び走り出した車。

私はそれ以上は何も言えなくて、ひたすら窓の外を見ていた。

しばらくして車が停まったのは神城総合病院の駐車場。

仕事でよく目にする病院名だが、もちろん1度も来たことはなかった。


「おい!保険証もってるか?」
高嶺さんに問われて、あわててバックから財布を取り出す。
中から保険証を探しだして見せたら、高嶺さんに無言で奪われた。

「受付してきてやるから、おとなしく待合室で待ってろよ?逃げんなよ!」

高嶺さんはそう言うと、私を車から降ろしてまるで引きずるかのように強引に引っ張って歩いていく。

足の長さが違いすぎてついていくのがかなりキツイ。

高嶺さんは本当に無駄にデカイ!デカすぎる!

と言うか、身長140センチしかない私がチビすぎなんだけどさぁ~(泣)
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