はつ恋の君をさがしてる
翌日の日曜日は起きたらすでに高嶺さんの姿が見当たらなくてちょっと寂しくなった。

「よし！お天気良さそうだしリハビリがてら家事に勤しみますか！」

私は気持ちを切り替えるように声を張り上げると早速洗濯を始める。

洗濯機が回る間にリビングを掃除して、毎日使うようになって汚れてきたキッチンも時間をかけて掃除してみた。
洗濯物は広いベランダに干す。

「う～ん。気持ちいいお天気♪」

ちょっと風は冷たいけど太陽は暖かい。

こんな風にのんびりお洗濯したのは久しぶりな気がする。

「なんか……すごい一週間だったなぁ～」

高嶺さんと暮らし始めてまだ一週間。
一緒にいるのが普通になってきた気がする。
それだけじゃなく、なんだか高嶺さんが私の特別になってる気がする。
家族や一部の人しか入れなかった私の心の中の特別な場所にすっかり住み着いている気がする。

たった一週間なのに？
私って……そんなにさみしがり屋じゃなかったよね？
高嶺さんなんて……ただそばにいただけなのに……。

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