はつ恋の君をさがしてる
仕方なく待合室の長椅子に座る。

周りを見渡せば、咳こむ子供を抱き不安そうなお母さんや、青い顔でぐったりした男性。

どう考えても私より重症。

なんで転んだだけの私がここに居るんだろう?

申し訳なくていたたまれない。

高嶺さんは知らない間にいなくなってるし……マジで逃げようかな?

今なら…。

そう思って立ち上がったら、すかさずと言うタイミングで受付の女性が声をかけてきた。

「どうされましたか?もうしばらくお待ちくださいね?」

すごくにこやかに、でも有無を言わせぬ雰囲気で言われて…私はまた座るしかなかった。

なんかあの受付のお姉さん…怖い。
目が…笑ってない。

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