はつ恋の君をさがしてる
ワインレッドの高級国産車の前に立つ高嶺さんは今日も物凄く格好いい……。
黒いジーンズとグレーのニットと言う普段着に上質なコートを羽織っただけなのに、庶民の私とはかがやきが違う……
隣に立つのは本当に気後れして申し訳なくて誰彼構わず謝り倒したくなる。
「お~い?どうしたんだ?さっさと乗れよ!遅れるぞ?」
かなりぼーっとしていたみたいで、助手席のドアを開けたままの高嶺さんに声をかけられて思わずどびあがるほど驚いた。
そんな私の様子に笑いながらも、スマートに助手席にエスコートしてくれる高嶺さん。
やっぱり育ちが違うよなぁ……と益々卑屈に感じてしまう。
出発前からこんなんじゃ…お家に着いたら私……大丈夫なのかなぁ……。
するっと運転席に座った高嶺さんが横から伺うように顔をのぞき込んでくるので、私はあわててへこみ気味の思考を振り払い作り笑顔で高嶺さんを見返した。
すると、高嶺さんは大きな手で私の頬を包んでふっと微笑んでくれる。
「鈴加は緊張し過ぎだ!心配すんな、親父にも兄貴にも何度も会ってるだろ?うちはそんな御大層な家系じゃない普通の一般家庭だし、もうちょい力抜けよ?」
「うん……。わかってるんだけど……」
「ったく、ほどほどにしとけ、緊張し過ぎて気分悪くなっても知らないからな?」
高嶺さんの言葉に苦笑いでうなずいてシートに背を沈める。
それを合図に高嶺さんはエンジンを始動させる、すぐに車は走り出した。
それから30分もしないうちに到着した場所に、私はさらに緊張の度合いを深めることとなった。
「ウソ……嘘でしょう!これのどこが一般家庭?高嶺さんの常識は桁外れにおかしいよ!!」
そこは豪邸、と言うか大豪邸だった……
黒いジーンズとグレーのニットと言う普段着に上質なコートを羽織っただけなのに、庶民の私とはかがやきが違う……
隣に立つのは本当に気後れして申し訳なくて誰彼構わず謝り倒したくなる。
「お~い?どうしたんだ?さっさと乗れよ!遅れるぞ?」
かなりぼーっとしていたみたいで、助手席のドアを開けたままの高嶺さんに声をかけられて思わずどびあがるほど驚いた。
そんな私の様子に笑いながらも、スマートに助手席にエスコートしてくれる高嶺さん。
やっぱり育ちが違うよなぁ……と益々卑屈に感じてしまう。
出発前からこんなんじゃ…お家に着いたら私……大丈夫なのかなぁ……。
するっと運転席に座った高嶺さんが横から伺うように顔をのぞき込んでくるので、私はあわててへこみ気味の思考を振り払い作り笑顔で高嶺さんを見返した。
すると、高嶺さんは大きな手で私の頬を包んでふっと微笑んでくれる。
「鈴加は緊張し過ぎだ!心配すんな、親父にも兄貴にも何度も会ってるだろ?うちはそんな御大層な家系じゃない普通の一般家庭だし、もうちょい力抜けよ?」
「うん……。わかってるんだけど……」
「ったく、ほどほどにしとけ、緊張し過ぎて気分悪くなっても知らないからな?」
高嶺さんの言葉に苦笑いでうなずいてシートに背を沈める。
それを合図に高嶺さんはエンジンを始動させる、すぐに車は走り出した。
それから30分もしないうちに到着した場所に、私はさらに緊張の度合いを深めることとなった。
「ウソ……嘘でしょう!これのどこが一般家庭?高嶺さんの常識は桁外れにおかしいよ!!」
そこは豪邸、と言うか大豪邸だった……