はつ恋の君をさがしてる
えっ………えぇぇ!?
なにそれ?
それって私……yes以外の返事は許してもらえないってこと?

大混乱に陥ってパニックな私を高嶺さんはひょいっと簡単に抱き上げる。
お姫様抱っこではなく、片腕に座らされるような感じの、小さい子が父親に抱き上げられた時みたいな感じで、視界が高くなってちょっと嬉しくなってしまう。

「転ばれてケガされるよりはこのほうが気が楽だ。さぁ帰るぞ!」

高嶺さんは笑いながらそう言うとスタスタとマンションに向かって歩き出す。
私は怖くなって思わず高嶺さんの首に腕を回してしがみついてしまった。
それが結果的に自分の胸を高嶺さんに押し付ける事になるなどとは考えもしなかったが、高嶺さんの方はしがみつく私に内心ドキドキしていたらしい。

もちろん私の方も、その何倍も動悸がして恥ずかしくて、ぎゅっとしがみつくのがやっとだった。

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