はつ恋の君をさがしてる
目を開けたら知らない場所だった。

すぐ目の前にはホッとした顔の高嶺さんと初めて見る男の人。

さっき病院で目を覚ました時には頭痛だけだったはずなのに、今は声を出すのも億劫になるくらいにのどが痛い。
おまけに体が熱くてダルくて、とにかく辛い。

「おい?大丈夫か?」

「大丈夫にみえるの?」

かすれる声で言い返したら、高嶺さんの隣に座ってた男の人がいきなり笑いだした。
それもかなりツボにはまったらしく、しばらく止まらない。

それを高嶺さんはキレイにスルーして私の額に手を伸ばす。

思わず逃げようと頭を動かしたら、ズキンと痛んでウッと声が出た。

「あぁ、頭痛いんだったな。他は?吐き気とか腹が痛いとかは大丈夫か?」

なんかそのセリフ

さっき病院でも聞いたなぁ~

と、つい言ってしまった。


そうしたら、笑い転げてた男の人が

そりゃ~医者の常套句だからねぇ~と
にこやかでキザな笑顔で答えた。

なんかこの人苦手かも?

「うるさいよ相良。こいつは放っといて良いから、鈴加はちゃんと答えて!でないとまた病院連れていって点滴するぞ!」

ちょっと凄んでそう言う高嶺さんに、私はちょっとビビる。

それだけはイヤだ。
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