はつ恋の君をさがしてる
「二人でなにやってんだ?」

やけにニヤニヤした相良と苦笑いを浮かべた鈴加になんだか嫌な予感がして思わず言葉がキツくなる。

「別に?ちょっと話してただけだよ。」

相良の返事をうなずいて肯定する鈴加に、俺は念を押すように視線を投げる。

「本当に話してただけ…。って言うか話すのツライ…のど痛いし。」

そう言うなりソファーに沈むように横になる。

本当に辛そうだ。

「高嶺?薬はあったか?」

相良に言われて寝室に置いていた常備薬の詰まったケースを差し出す。

相良が中身を物色して解熱剤と抗生物質を引っ張り出した。

とりあえずはこれを飲ませておけと言われて、嫌そうな顔をする鈴加になんとか飲ませる。

すると鈴加は突然思い出したように帰ると言いだした。
思わず相良と顔を見合わせたが、すぐに阻止するべく共同戦線をはる。


「それは無理だよお嬢ちゃん。一人暮らしなんだよね?結構高熱だしオススメしないなぁ~」

「でも……。知らない人の家にお世話になるわけには…」

なんだそれ?なんか無性にイラッときた!

「ひでぇなぁ~知らない人じゃないだろ?親父からも紹介されたぞ?お前は俺の嫁候補だろう?」

俺が投下した相良にも言わなかった爆弾に、鈴加だけでなく相良までもが固まった。
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