はつ恋の君をさがしてる
「そうだなぁ、たぶん結婚するんじゃないか?親父の命令は我が家じゃ絶対だからな。兄貴もすみれさんとの結婚は親父の一言で決めたらしいし。俺もそろそろ年貢の納め時ってやつだよ。お前も覚悟しとけよ?」

高嶺さんは最後に私の頬を手の甲で撫でながらそう言って笑った。

まさか?
信じられない。

平原さんがそんな人だなんて………。

私に会うときの平原さんは本当に優しくて普通でおやじギャグが大好きなおじさまなのに?

息子さんたちには命令しちゃうような、絶対な存在なの?

「なるほど、高嶺の親父さんって絶対裏がありそうだなぁとは思ってたけど、穏やかな顔の下に色々隠してるんだねえ~」

相良さんは感心したように呟く。

それに高嶺さんは苦笑いで返した。

「もぅ話は終わりだ。鈴加はもう寝とけ!それ以上熱が上がったらマジで病院連れてくからな!」

高嶺さんに凄まれて私はなにも言えずに目を閉じた。

だけど、頭の中は大混乱。

だって……高嶺さんが私と結婚する?
会ったばかりなのに?

覚悟しとけよ!って
なにを覚悟したらいいの?

気持ちはパニックなのに体は辛すぎて
私はすぐに眠ってしまった。
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