はつ恋の君をさがしてる
寝ちゃったね…。

あぁ…。

相良にバカにされるんじゃないかと身構えたが、拍子抜けするぐらいに相良は普通だった。

なあ?彼女どう思う?

ぽっりと呟いた俺に相良は、かなり気に入ったよとニヤリと笑った。

気に入った?

うん。可愛いし、正直で真っ直ぐな子だね。
高嶺にはピッタリかもよ?それに高嶺の親父さんの目に狂いはないでしょう?



そうか。

親父が俺に選んだ子だ。

なにか理由があるんだろうなぁ。

兄貴の時にも色々あったみたいだしなぁ~

どうせ逃げられないんだ……

俺も鈴加も。

せわしなく上下する鈴加の胸の動きに、苦しそうだなぁ~と相良が言う。

やっぱり病院で点滴かなぁ?

泣くだろうなぁ…。

イヤだなぁ。

鈴加には嫌われたくない。

俺はすでに親父の言葉にではなく
鈴加に捕らわれているのかもしれない。



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