はつ恋の君をさがしてる
目が覚めたら真っ白な部屋だった。

ここは?

嫌な匂いがする。
懐かしいような…でも大キライな匂い。

病院…だよね……

そう思ったら我慢できなくて起き上がろうと体を動かす。

でもすぐに大きな手に阻止されて優しく押さえ込まれた。

「もう少し寝てろ。」

そう言った優しい手の持ち主はやっぱり高嶺さんだった。

なんだか疲れた顔をしている。

「あの…私…なんで?」

どうしてここにいるのか?
頭がうまく回らなくて高嶺さんにすがるような視線をむけた。

「大丈夫、もう大丈夫だから。昨夜はあのまま俺のマンションに泊めるつもりだったんだけど、お前、夜中に熱が40度近くなってさ、さすがに心配でまた病院連れてきたんだ。相良に点滴処方してもらって、今はやっと熱が下がってきたところだから、もう少しおとなしくしてろ。親父にも連絡入れといたから。」

「ごめ…んな…さい。迷惑かけ…て…」

いいから無理してしゃべるな。

高嶺さんはそう言うと
くしゃっと私の髪をなでた。

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