はつ恋の君をさがしてる
そうして翌日の昼過ぎに私はやっと退院した。

一人で帰れる!と主張して仕事だった相良先生とは病室で別れた。
もちろんきちんとお詫びとお礼の言葉を伝えてからだ。

高嶺さんには見つからないようにこっそりと病院を出た。

平原さんも高嶺さんも、私が心配だからしばらく一人で暮らすのはやめて平原家か高嶺さんのマンションに住みなさい!
なんて言うから……。

私はかなり困ってしまったのだ。

それでなくても週末を病室で過ごしてストレスフルの状態だし。
さらに今日は仕事休んでしまっている…。

明日からは仕事に行かないとクビにでもなったら生活できなくなってしまう……。

だから高嶺さんに見つかるわけにはいかなかった。

相良先生は逃げきれると良いね~と、
苦笑いで見送ってくれたんだけど…。

私は普段なら絶対使わないタクシーに乗り込んでアパートに帰宅した。
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