はつ恋の君をさがしてる
はぁ~疲れた~

やっと築三十年の住み慣れた3階建てアパートに帰ってきた。
私の部屋は3階の階段を上がってすぐ右。
ドアを開けたらすぐがキッチンで、玄関から部屋のすべてが見えてしまう。
古くて狭くても一人で暮らすのには快適な部屋で高校を卒業してからずっと住んでいる。

ただ…古いからか最近は回りの部屋が引っ越して空き部屋になっているので、かなりさみしい。

大家さんが高齢なのでそのうち取り壊すかも?と言う噂があるらしく、それもあって引っ越しが増えたのかもしれない。

私も引っ越し考えなくちゃかなぁ?

3階までの階段を久しぶりに登る。

3日も病院で寝てばかりいたからか?
すっかり体力が落ちていて階段を登るだけで息があがってしまう。

ダメだなぁ~これじゃぁ明日からの仕事大丈夫かなぁ~

自分の体力の無さに情けなくなる。

ぼやきながらも部屋の前に到着して、ショルダーバッグから鍵を取り出してドアに向き直る。

その時だった!!

いきなりガチャリと部屋のドアが内側から開いた。

驚いてあわてて身体を引く。

ドアノブを見ていた視線をわずかにあげたら、ドアから顔を覗かせた人物と目が合った。

それは……。

高嶺さんだった。


なんで?どうしてここに!?

驚きのあまり叫ぶように声をあげてしまい、焦った高嶺さんが、あわてて私の口を大きな手でふさぐ。

私はまたパニックだ!
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