はつ恋の君をさがしてる
「うそ……。」


「そんなことで嘘吐いてどうすんだよ。」


心底あきれた様子で見下げられて、ちょっとビビる。


「こら!なんでそんなに威圧的なんだ。
すまないね。これは次男の高嶺。今夜は鈴加ちゃんに紹介しようと呼んでたんだがなぁ~」

平原さんは苦笑いしながらイケメン男を紹介してくれる。

無駄にデカイ無駄にイケメンな男は平原高嶺

まさかの平原さんの次男さんだったとは…。

続けて私を紹介してくれた。

「彼女は澤田鈴加ちゃん。私が後見人をさせてもらっていたお嬢さんだよ。高嶺とはちょうど10歳差だがなかなかしっかりした女の子で、高嶺のお嫁さんにどうかと思ってね。



え?

今のは空耳?

平原さんがなんかとんでもない発言をしたような?

「なんだよそれ?そういう話なら、俺は帰るよ!」
イケメン男改め高嶺さんはそう言うと踵を返して立ち去ろうとする。
それを平原さんが意外なほど素早く腕をつかんでとめた。

「高嶺!待ちなさい。鈴加ちゃんにケガをさせたのはお前だ!ちゃんと責任はとりなさい。」

平原さんが強い口調で叱りつけるのを初めて見た。
いつもとにかく穏やかな人なのに。

息子さんが相手だとこうも違うんだ?


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