眩しさの中、最初で最後の恋をした。
すると、お姉ちゃんは柔らかく微笑んで
「明日は楽しんでらっしゃい」
そう告げて部屋を出て行った。
私自身も明日のお出かけは楽しみだったので、色々考えつつもベットに入り眠りについた。
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翌朝は梅雨の中休み。
晴天に恵まれてむしろ、暑いくらいになった。
「おはよう」
着替えてリビングに降りれば、姉はサービス業なので今日も出勤スタイル。
父と母はゆったり休日モードだった。
「おはよう、有紗。ご飯今並べるわね」
そう言うと母はキッチンへ。
私はダイニングテーブルの自分の席に着くと、向かいの父が声を掛けてきた。
「今日はお友達とお出かけなんだろう?楽しんでおいで。もし何かあれば遠慮なく電話してな?」
父も何かと、末っ子の私に甘い。
そんな会話の脇で出勤準備を整えた、お姉ちゃんが
「あ!忘れてた!はい、有紗。お姉ちゃんからささやかに。今回は特別よ!」
そう言うとお姉ちゃんはポチ袋をパシッと渡してきた。
「え?お姉ちゃん、いいのに!」
「有紗は普段無駄遣いしないけど、昔の私みたいにバイトしてる訳じゃないしね!お出かけの足しにしなさい。じゃあ、私は行ってきます!」
そう言うと、お姉ちゃんはバタバタと出勤して行った。