初恋の君と、最後の恋を。
視線を上げると先輩は目を閉じていた。
もしかして私の話、退屈だった?
眠かった??
「君は面白いね」
目を開けた黒瀬先輩は私の頭に手を置いた。
「良かったら、今日のお昼は奢らせて」
「お昼ですか?」
「カツ丼食べよう。食堂で待ってる」
「は、はい!」
遂にやりました!
一方的に待ち伏せをして付き纏っているだけの約2週間。
黒瀬先輩とお昼ご飯の約束ができました!
無理矢理に交わした約束ではなく先輩から誘ってくれたなんて、本当に嬉しい。
残り1年弱。
ひとつでも多く黒瀬先輩と想い出を作れたのなら、全てを断ち切って。清々しい思いで留学できるよね。