初恋の君と、最後の恋を。

食事とアイスコーヒーが運ばれてきたため、話は中断となった。


特別会話もなく料理を堪能した。


美味しい料理を、好きな人と。


残された1年であと何回、先輩と逢えるのだろう。


本当は今日、きちんと告白してフラれるつもりでいたのにーー先延ばしにしたくなる。


ダメだよね。


きちんとケジメを付けないと。


いつまでもズルズルと先延ばしにしていては、前に進めない。



「初めて会った日のこと、覚えてます?」


「覚えてるよ」


「お互いに最悪な状況でしたよね」


「そうだったね」



そうあれはーー
今日と同じくらいよく晴れた青空の下、私たちは初めて言葉を交わした。


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