キミに好きって言えなくて。
ベンチから立ち上がって振り返り、私の方を向いて手を伸ばす奏汰。
ほんと、奏汰みたいにいい人いないよ。
なんて、本人に言ったら思わせぶりだから言わないけど、
奏汰と出会えて本当によかった。
そう思いながら、差し出された手に自分の手を重ねた。
そして私たちは笑いあって、いつも通りの会話をしながら私の家に向かった。
ありがとう、奏汰。
奏汰に感謝する気持ちと一緒に、私は綾瀬にちゃんと向き合うことを決意した。