ちゃんと伝えられたら
道人さんは立ち上がった。

「何でも話を聞くよ。だから場所を変えよう。」

道人さんには私の気持ちなどお見通しのようだ。

それとも坂口さんに何か言われているのだろうか。

私達は近くのカフェに入る。

「こないだもこんな感じのところで会ったね。」

寺本さんの事を皮肉っているんだろう。

道人さんはニヤリと笑う。

「志保ちゃんって、実はモテるんじゃない?」

「何を言っているんですか。それならこんなに仕事にばかりかまけていないですよ。」

私は自虐的に笑う。

もちろんこの歳だもの、お付き合いはした事はある。

でも長続きしない。

-君は何を考えているか分からない。-

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