ちゃんと伝えられたら
「いつでも来てくださいね、あの住所に。ずっと居ますからって。」

「あの住所?」

綾人さんの表情が怖い。

そう言えば…、あの覚書のノートの件は話していないんだっけ。

「どういう事だ?志保。」

「うちに帰ったらゆっくり話します。」

妙にイライラしている綾人さん。

「綾人さん?」

「しょうがないだろう。気になって仕方ないんだから。」

「かなり前の話ですよ?」

「それでもだ。」

その姿はまるで拗ねている子供の姿。

前にもこんな事があったな。

「今は仕事中です。“坂口さん”。」

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