ちゃんと伝えられたら
泣いてしまった事に、今でも顔が赤くなりそうだ。

でもあの後…、何も仕事上の指示は受けなかったはずなんだけどな。

どうも坂口さんは私を過大評価し過ぎていないだろうか…。

「多分仕事上のパートナーにも相性が必要なのよ。」

沢野さんは改まって言った。

「坂口さんは篠田に仕事を頼みやすいのかもしれないわね。」

私の納得出来なような表情に、沢野さんが何か言おうとした。

「沢野、ちょっと篠田を貸してほしい。」

いつの間に帰社していたんだろう。

沢野さんと私はその声の方を振り向く。

「篠田、今持っている仕事は何とかなりそうか?」

「はい、今日は新しい仕事は受けていません。今までの仕事も今日中には終わりそうです。」

私は即座に返事をした。

普段の私からしたら、かなりスピードアップして頑張ったつもりだ。

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