ちゃんと伝えられたら
「まあ、篠田は根性が座っているから大丈夫だろう。」

坂口さんの言葉に沢野さんは笑う。

「私の育てた後輩をよろしくお願いしますね。」

「分かっている。」

沢野さんは坂口さんに頭を下げると、そのまま帰って行った。

「すいません、定時を過ぎてしまいましたね。移動は明日にしますか?」

私は坂口さんの様子を伺う。

「いや、今日中にやってしまおう。俺も仕事にキリが付いたところだ。」

さっき坂口さんに指示された一角には、デスクが向かい合わせで置いてある。

そこは可動式の仕切りが建てられていて、一つの独立した空間になっていた。

「俺も今から移動するから、ちょうどいい。」

私は自分用のノートパソコンや資料のファイルやらを持って移動する。

それを新しいデスクに配置していく。

私は一通り荷物を運ぶと、席についた。

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