ちゃんと伝えられたら
そしてデスク周辺をぐるっと見回した。

「どうした?」

坂口さんは自分のデスクに荷物を置きながら聞いた。

「ええ、いつの間にこんなに資料が増えたのかなって思っていました。入社当時は何もなかったのに。」

私は坂口さんに笑いかける。

「篠田が入社以来コツコツと積み重ねてきた証だ。だから…。」

坂口さんが一瞬口ごもった。

私は首をかしげた。

「篠田はもっと自分の仕事に自信を持っていい。」

「坂口さん、それって…、私は褒めてもらっています?」

私は坂口さんをまじまじと見る。

「もちろんだ。」

ああ…、何だか目の前がパッと明るくなったように感じた。

「初めてですよね、坂口さんに仕事を褒めてもらえるなんて嬉しいです。」

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