ちゃんと伝えられたら
ああ…。

何でも簡単にこなしてしまう人について行くのは、やっぱり無理なんだろうか。

「どうした?」

私にはやっと坂口さんがこっちを向いてくれたように感じた。

「ははは、私は坂口さんと一緒に仕事をしていけるでしょうか?」

「どういう事だ?」

怪訝そうな顔をする坂口さん。

私の様子が普通ではないと感じた坂口さんは私の手を引っ張った。

「とにかく腹が減っているから余計な事を考えるんだ。とにかくついて来い。」

「さっ、坂口さん…。」

その歩みはさっきよりも早くて…。

「待って下さい。」

私は走りながら、坂口さんの手を振り払おうとする。

「いいから言う事を聞け。」

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