教育係の私が後輩から…

「兎に角帰るわよ!?
ナビ有るんだから、帰るには帰れるでしょ?」

「それが…さっきつまづいた時に、車の鍵落としたみたいで…」

あ゛!?

「あんた馬鹿じゃないの!?」

ドジ!マヌケ!!

じゃ、電車!
駅まで行けば何とかなる。

「タクシー呼んで…あっ…」

ポケットから出した私の携帯は、バッテリー切れになっていた。
昨夜、あまりの疲れで、家に帰るなりソファーに倒れこんで、そのまま寝てしまった為、充電するの忘れたのだ。

なんでこんな時に限って…

「猪瀬君、電話貸して!」

「すいません。
僕のも充電なくて…
位置情報さえ分かりません。」

もぅ、二人で何やってるんだか…

「あっあそこに灯りが…」

誠一郎の指差す先を見れば、遠い彼方にケバケバしい灯り。

ラブホ?‥‥

でも、あそこまで行って電話借りれば…帰れる。

「よし!あそこまで歩くわよ!」





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