教育係の私が後輩から…
窓越しの朝日で眼が覚めると、見覚えのない天井に、昨夜の事は夢ではなかったと認識して、溜息が出てしまう。
そして「おはよう。」と、抱きしめる誠一郎に、違和感を感じる。
なんか違う…
なにが?と言われてもわからないけど…
「どうした? 躰辛いか?
しかし、宣美のセカンドバージンも、俺のものになってマジ嬉しいよ?」
「あっ!呼びすて!?」
昨日までの敬語が消えてる。
敬語だけじゃなくて、名前も呼び捨てだ!
「はぁ? 二人の関係に、呼び方なんてどうでも良いだろ? なんなら、ばぁさんみたいに、ヒロさんが良いか? それとも、ひろみちゃんが良い? 俺、見栄えは良いじゃん? 外見だけでも、モテるんだよね?」
「まさかの自慢ですか?」
「違う。 ちがう!
違うんだけど、見た目で判断されて、
多少ウザがられることしても、″良いよ″って許してくれるんだ。
でも、聞いちゃったんだよね?
俺と居ると、『皆んなが羨ましがるから』だって?…
俺は、アクセサリーと一緒なんだよ…それに会社を継ぐ人間って分かったら、一層うるさいだろ?」
誠一郎は誠一郎なりに苦労したのかもしれない。
だからと言って私と付き合うとは、話は違う。
「ねぇ、もう一度よく考えて? 私は…んっ…」
誠一郎は私の言葉を遮る様にキスをし、再び私の躰を貪った。
「ちょっちょっと…あぁー…嫌…」
「嫌じゃないだろ? もうこんなに濡らして? ここは正直だよなぁ? 早く欲しいってヨダレ垂らして、最近まで処女だったなんて嘘みたいだ。」
誠一郎は今まで羊の皮を被っていた様で、この日を境に、私の前では本性を見せる様になった。
そして誠一郎は週明けに、私達の関係を公表すると言いだした。だが、少しだけ時間が欲しいと説得して待ってもらうことにした。
「なに考えても無駄だからな?
俺は欲しいと決めたものは手に入れる。どんな事してもだ。
そして決めた事は、誰にどんな邪魔されても実行する。宣美を守る事もだ。
だから諦めて、俺に愛されてろ?」
誠一郎の言葉に、恐怖を感じるところもあるが、これが本当の彼の姿で、それを知ってるのは私だけ。