幼なじみの榛名くんは甘えたがり。
「そんなあわてる?」
「あ、慌てるでしょ!!せ、洗濯物はわたしがやるから、これ冷蔵庫にしまっておいて!」
さっき買ってきたばかりの買い物袋を榛名くんに渡した。
すると、それを受け取ってキッチンに向かうかと思えば。
「びしょ濡れ」
「え?」
わたしを上から下までジーッと見てそう言った。
あ、そうだった。わたし雨の中、走って帰ってきたんだ。
早く着替えないと。
「透けてる」
「何が?」
榛名くんの視線が、わたしの顔から少し下に落ちた。
そして、一点を指差した。
「ピンク」
「……は、い?」
何言ってるの?って顔で榛名くんを見てみれば。
「エロいね」
「……?」
「下着透けてるって言ってんの」
「……っ!?」
榛名くんのデリカシーのなさは、誰にも止められない。