限りない愛~甘い彼に心揺れて~
「うん、真帆だよ。真帆と結婚したい。ただ俺の場合、家族に認めてもらえないと出来ないんだよね。だけど、絶対に認めてもらうから、そこは安心して。だから、結婚して」


何度目の「結婚して」だろう。私は何度言わせているのだろう。いくら人生で初めてのプロポーズだからといっても。

信じられない気持ちはあるけど、本気で言っているのは伝わってくる。大ちゃんは嘘つく人ではない。認めてもらわないと結婚出来ないという家庭の事情も話してくれている。

大ちゃんと結婚して、ずっと一緒にいられたら最高だ。


「うん。大ちゃんのそばにいられるなら、結婚したい。でも、本当に私でいいの?」


まだ半信半疑になってしまうのは、大ちゃんの将来背負うものが大きいからだ。

私に大ちゃんを支える役割が出来るだろうか。


「うん。もしかしたら、苦労かけることもあるかもしれないけど、いつも俺の隣にいて欲しい」


私は差し出された手を強く握った。どんなことがあってもこの手を離したくない。


「うん、私も大ちゃんの隣にいたい。よろしくお願いします」

「うん、こちらこそ」
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