限りない愛~甘い彼に心揺れて~
大ちゃんは安心した笑顔を見せて、繋いだ手を自分の方へと引き寄せた。

彼の胸の中におさめられた私は、そっと目を閉じる。

認めてもらわないといけないという不安はある。結婚は当人同士の気持ちだけで出来るものではないのは分かる。

でも、絶対に認めてもらうと言う言葉を信じる。私に出来ることは何もないかもしれないけど、出来ることが少しでもあるなら、大ちゃんを助けたい。


「大ちゃん。私、大ちゃんを守るからね」

「えっ……。参ったな、真帆は本当に予想外のことばかり言うから、楽しすぎる。その男前のセリフは俺に言わせて欲しいのにな」

「あ、ごめんなさい」

「いいよ。真帆が守ってくれると思うと、心強い。だけど、俺はそれ以上に真帆を守るからね。それと、思う存分可愛がるから覚悟して」

「えっ? 可愛がる?」


抱き締められている腕の中から顔をあげると、楽しそうに大ちゃんが笑って、私を見ていた。

近付くことで、視界が狭くなり、大ちゃんしか見えなくなる。彼の顔が視界いっぱいになると、ふわっとした優しいキスが降ってきた。

彼のシャツを掴んで、甘いキスを受け止めた。
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